体験型コンテンツとは?3つの施策と導入ステップ、事例を紹介
体験型コンテンツとは?3つの施策と導入ステップ、事例を紹介
最終更新:
2026/9/7

顧客一人ひとりが、自分にとって必要な情報を取捨選択する昨今において、他の情報との差別化を図り、自社の商品やサービスをアピールするための有効な方法の1つが「体験型コンテンツ」です。
この体験型コンテンツは、今人気を集めており、導入している企業も少なくありません。SNSでの自発的なシェアや、顧客との新たな接点づくりにつながる手法として注目されています。
デジタルを活用した疑似体験から、リアルイベントでのアトラクション、職人技を学べるワークショップまで、多様な形態があります。本記事では、社会体験アプリ「ごっこランド」を提供する株式会社キッズスターが、体験型コンテンツの定義から種類、成功事例、企画・制作のステップまで、すべて解説します。記事を読み終わる頃には、「これなら自社でも企画できそう」という具体的なアイデアと行動計画が手に入っているはずです。
体験型コンテンツとは、ユーザーが自ら参加・操作することで、商品やサービス、ブランドの世界観などを体感できるコンテンツです。見る・読むといった受動的な情報接触だけでなく、ユーザー自身の行動を伴うことで、理解や没入感を高めやすい点が特徴です。
消費トレンドが「モノ(所有)」から「コト(体験)」へシフトしています。「どんな物を買ったか」よりも「どんな体験ができたか」を重視する消費者が増えているのです。
とくにZ世代を中心に、「その場でしか得られない体験」や「推し活」などトキ消費(時間軸での価値を重視)が生む体験需要が急速に拡大しています。
さらにInstagram、X、TikTokなどSNSでのシェアニーズの高まりにより、体験を記録・発信する文化が定着したことも、体験型コンテンツの活用が急速に広がっている背景です。
体験型コンテンツの導入で期待できるメリットは3つあります。
受動的な視聴や閲覧とは異なり、ユーザーが能動的に体験することで、商品・サービスへの深い納得感が生まれます。その結果、ブランドへの愛着の醸成や購買意欲の向上が期待できます。
体験型コンテンツは、非日常の体験ができるため、ユーザーは自発的にInstagram、X、TikTokなどのSNSへシェアしたくなりやすい傾向があります。その結果、ユーザーによる自発的な情報発信を通じて、認知拡大につながることが期待できます。
情報を見る・聞くだけでなく、自ら体験したことは、印象や思い出として記憶に残りやすい傾向があります。そのため、競合との差別化や、中長期的なブランド想起につながることが期待できます。
体験型コンテンツには、主に「XR(VR・AR・MR)」「リアル空間での体験」「スマホアプリによる疑似体験」などがあります。それぞれ体験できる場所や没入方法、導入コストなどが異なるため、目的やターゲットに合わせて選ぶことが重要です。
現実世界と仮想世界を融合させる技術を活用したコンテンツです。AR(拡張現実)はスマホ一つで現実世界にデジタル情報を重ね合わせ、VR(仮想現実)は完全な仮想世界への没入体験ができます。MR(複合現実)は現実空間にデジタル情報を重ねながら操作できるより高度な体験を実現します。
スマホ一つで試せる手軽なARから、イベント用の本格VRまで、幅広い活用が可能です。
リアルイベントや店舗での体験型コンテンツは、デジタルアトラクションに限りません。ワークショップ、職人技を学ぶ体験、料理教室、ものづくり体験、スポーツやアウトドア体験など、多岐にわたります。
デジタルを活用したアトラクションとしては、子どもが描いたぬりえが画面上で3Dになって動く、インタラクティブなコンテンツや、センサーやサイネージを連動させて来場者が近づいたり触れたりするとリアルタイムに反応する直感的な空間体験が挙げられます。
店舗や展示会ブースのアイキャッチとなり、来場者の滞在時間を延ばす効果も期待できます。
スマホアプリを活用した疑似体験コンテンツは、場所や時間を問わず、ユーザーが手軽に商品やサービス、仕事などを疑似体験できるのが特長です。ゲームやシミュレーションなどのインタラクティブな仕組みを取り入れることで、情報を一方的に伝えるだけでなく、ユーザー自身の操作を通じて商品やブランドへの理解を深めることができます。
また、リアルイベントのように会場や開催期間、参加人数などの制約を受けにくいため、継続的かつ幅広いユーザーとの接点をつくりやすい点もメリットです。
たとえば、社会体験アプリ「ごっこランド」では、子どもたちが実在する企業の商品や仕事をゲームを通じて疑似体験できます。累計900万ダウンロードを突破し、90社以上の企業がコンテンツを提供するなど、ファミリー層との継続的なタッチポイントづくりに活用されています。
体験型コンテンツは、デジタル技術を活用したものから、スマホアプリ、リアルの体験まで、さまざまなシーンで活用されています。ここでは3つの事例をもとに、それぞれの体験の特長と、企画する際に参考にしたいポイントを紹介します。
佐渡金山は、MRグラスとプロジェクションマッピングを活用して、史跡の坑道を舞台にした没入体験コンテンツを実現しています。訪問者はMRグラスを装着して実際の坑道を歩きながら、幻想的な映像に導かれ、歴史遺産というリアルな場所とデジタル演出を組み合わせた独特の体験ができます。
この事例のポイントは、デジタル技術だけで体験を完結させるのではなく、「実際の坑道」というその場所ならではの資産と組み合わせていることです。リアルな場所の価値をデジタルによって拡張することで、そこでしか得られない体験を生み出しています。
#ヒトフミは、東京都稲城市のショッピングセンター「フレスポ若葉台」に2025年6月にリニューアルオープンした体験型遊び場です。床に設置されたLEDビジョンと赤外線センサーを連動させ、訪れた人の動きに応じて映像がリアルタイムで変化するインタラクティブな体験を提供しています。
この事例のポイントは、特別な機器を身につけたり複雑な操作を覚えたりする必要がなく、「踏む・動く」という直感的な動作そのものをコンテンツにしていることです。商業施設のように幅広い年齢層が訪れる場所では、初めてでもすぐに楽しめるシンプルな体験設計が重要であることがわかります。
ごっこランドは、子どもたちが実在する企業のお仕事を疑似体験できるアプリです。工場見学、お仕事体験、ものづくり体験など、多様なコンテンツを提供しており、累計900万ダウンロード、90社以上の企業が導入しています。
この事例のポイントは、企業が伝えたい情報をそのまま広告として届けるのではなく、子どもが自ら遊びたくなる「体験」に変換していることです。また、スマホアプリのため場所や開催期間に左右されにくく、ファミリー層との継続的な接点をつくれる点も特長です。
体験型コンテンツを企画する際は、目的やターゲットを明確にしたうえで、適切な手法を選ぶことが重要です。ここでは、企画・制作を進めるための6つのステップを紹介します。
認知拡大、理解促進、購買リード獲得など、今回の施策で何を達成したいのか(KPI)と、体験させたいペルソナを明確にすることが出発点です。例えば、「20代女性ファミリー層の認知度を6ヶ月で10%向上させる」というように、具体的で測定可能な目標を設定しましょう。
ターゲットが「どんな体験なら自発的に楽しんでくれるか」「何を求めているか」というユーザーのインサイトをリサーチ・分析することが重要です。アンケート、インタビュー、SNS分析などを通じて、顧客の本質的なニーズや課題を把握しましょう。
他社にはないユニークな価値や自社ならではのブランドメッセージを整理します。自社の強みをどうエンタメ・体験に昇華させるかを検討しましょう。自社の技術力、商品特性、ブランドストーリーなど、差別化できる要素を洗い出すことが大切です。
ターゲット、目的、自社の強みを掛け合わせ、Web、リアル、XR、アプリなど、どの手法が最適かを選定します。予算や開発コスト(パッケージ導入かフルスクラッチかなど)のバランスも重要です。
どんなに良いコンテンツも知られなければ意味がありません。体験前である集客の告知から、体験中・体験後(SNSシェアの仕掛け)まで、一連の導線設計を行いましょう。インフルエンサー活用、SNS広告、プレスリリースなど、多角的なアプローチが効果的です。
体験型空間にAIやセンサーを融合させたり、Webのログを解析したりして、ユーザーの動きや反応をデータとして収集します。KPIの達成度を確認し、次回の企画へ活かすことが、継続的な成功につながります。
体験型コンテンツの企画では、技術や規模に目がいきやすいものです。しかし、ユーザー視点を忘れると、失敗につながります。以下の5つの注意点を押さえましょう。
体験型コンテンツでは、操作性だけでなく、「体験そのものが面白いか」「ブランドや商品への理解につながるか」という内容の質が重要です。ストーリーや演出、ユーザーが達成感を得られる仕掛けなどを取り入れ、最後まで楽しめる体験を設計しましょう。
直感的な操作性や分かりやすいチュートリアルが必須です。文字が読めない小さな子どもでも直感的に遊べるUI/UXが重要で、混雑する現場でもスムーズに体験が始められるシームレスな導線設計が、ユーザー満足度を大きく左右します。ごっこランドはこの点を優先的に設計しており、その重要性を示しています。
「AIやARを使いたいから」という技術起点になると、ユーザーが置いてけぼりになり、期待した効果が得られません。重要なのは「目的ファースト」で技術を選ぶこと。企画段階で立てた目的を実現するために、必要な技術は何かを逆算して検討しましょう。
デジタルアトラクションや機材をリアル会場に設置する場合、長時間の運用テストやPCの熱暴走対策など、プログラムのバグや機材トラブルを排除する実地テスト(検証)が極めて重要です。本番環境を想定した十分なテストを事前に行い、安定して稼働できる状態を整えておくことが、ユーザーの体験を損なわないために重要です。
リアルイベントでの動線安全確保や、カメラを使ったコンテンツや診断等がある場合には、個人情報・プライバシー情報の取り扱いにおける法的・倫理的な配慮が必要です。ユーザーの安全とプライバシーを守ることが、企業信頼度の維持につながります。

体験型コンテンツの定義やメリット、スマホアプリ・XR・リアルイベントといった種類、企画の6つのステップや注意点まで紹介しました。体験型コンテンツは、ユーザーの能動的な参加によってブランドへの理解や愛着を深め、SNSでの自発的な拡散も期待できる、有効なマーケティング手法です。
一方で、一から企画・制作するには、目的設定からターゲット分析、手法の選定、安定稼働のための実地テストまで、多くのステップと専門知識が必要になります。
「ファミリー層や子どもとの接点を作りたい」「まずは手軽に体験型コンテンツを始めてみたい」という企業には、社会体験アプリ「ごっこランド」への出店がおすすめです。
ごっこランドについて
国内900万以上のファミリーが利用する社会体験アプリ「ごっこランド」。
実在する企業のお仕事体験などのコンテンツを通じ、インタラクティブに遊びながら社会のしくみを学べる国内最大級の知育アプリです。
● 新しいマーケティング・ブランディング施策
● 広報・PR施策
● 認知度の向上や企業・事業への理解促進
● 生活者とのタッチポイント創出
● ファン獲得、ロイヤルティ向上
● 商品やサービスの購買・利用促進
さまざまな目的で90社以上の業界を代表する企業が導入中です。(2026年7月時点)
戻る

Contact