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商品ブランディングの成功事例6選|企業が選ぶ有効な手法とは?

商品ブランディングの成功事例6選|企業が選ぶ有効な手法とは?

最終更新:

2024/8/28

商品ブランディングの成功事例6選|企業が選ぶ有効な手法とは?

多くの競合商品があふれる現在、顧客に選ばれる商品づくりには商品ブランディングが欠かせません。商品ブランディングに成功すれば、商品は持続的に成長し企業に継続的な利益をもたらす存在になります。本記事では、商品ブランディングの基礎知識から気を付けたい注意点、企業の成功事例・手法までをわかりやすく説明します。ぜひ最後までご覧いただき、商品のブランド価値向上にお役立てください。



商品ブランディングとは

商品ブランディングとは、「〇〇ならこの商品!」というように商品・サービスの価値や魅力を認知させ、ブランドのイメージ向上を図ることです。

商品のイメージや価値を高めてブランド化し、ファンの多い状態に育てるマーケティング施策ともいえます。

商品ブランディングを成功させるコツは、下記2点の両方を顧客にアピールすることです。

  • 機能的価値:商品の機能・品質・使い勝手などの良さ

  • 情緒的価値:商品のコンセプト・ブランドイメージ・世界観など

景気の低迷や顧客の価値観の変化にともない、商品ブランディングの必要性が高まっているのです。

商品ブランディングの目的

商品ブランディングの目的は、「商品・サービスをブランド化し、持続的に選ばれ成長するように育てること」です。

製造に関する基準や技術レベルの向上にともない、高品質なことは近年当たり前になりつつあります。他社との競争を勝ち抜くためには、価格や広告費の勝負になる事例も多いのではないでしょうか。

「この商品なら間違いない」「この商品を使えば自分の価値を高められる」などの商品ブランディングに成功すれば、競合商品と差別化でき、商品の独自性・魅力を顧客に強くアピールできます。

また、複数の自社商品・サービスでの商品ブランディングは、企業全体のブランド「企業ブランディング」にもつながります。

商品や企業が持続的に成長するためには、商品ブランディングが必要不可欠になりつつあるのです。

商品ブランディングの手法

商品ブランディングの手法は、下記の通りです。

ブランドの世界観を統一して表現する

商品ブランディングでまず行うべきことは、「ブランドのイメージ・世界観の統一」です。

世界観を統一することで、ブランドの目指す方向性・イメージをより明確に顧客へ伝えられます。

具体的には、下記の世界観を統一します。

  • 商品、サービスの機能や性能

  • ネーミング

  • ブランドカラー・ロゴデザイン・パッケージ

  • 伝えたいメッセージ

  • 広告・キャッチコピー・商品POP

顧客はロゴデザインやパッケージなどの視覚的要素を重視します。

商品パッケージなどのデザイン要素と商品説明文などのテキスト要素の世界観に違和感がないかも、確認しましょう。

商品・サービスの価値を高める

「イメージは良かったけど、買ったらダメだった」とならないよう、商品・サービスの価値向上も大切です。商品の「機能的価値」を高めるともいえます。

商品の素材や原料、機能、価格などすべての要素について、下記の2点を確認しましょう。

  • 目標とする商品ブランディングに合っているか

  • 顧客のニーズを満たせるか

「高価格でより質の高い商品」「コスパの良い商品」など、対象とする顧客ごとに目指すべき商品・サービス像は異なります。

他社との差別化のためには、商品をゼロベースで見直すこともあります。

顧客体験の質を向上する

顧客がブランドに接することを「ブランド体験(ブランドエクスペリエンス)」といい、多くの企業に注目されています。商品ブランディングには、顧客体験・ブランド体験の向上も必要不可欠です。

昨今の消費者志向はモノからコトへとシフトしており、「良い品質(モノ)」の提供に加えて、商品・サービス購入による「良い体験(コト)」の提供も求められます。

顧客体験の例を、いくつか紹介します。

  • 店頭のプロモーション(POP・接客など)

  • Webサイトによる情報発信

  • 企業が提供するスマートフォンアプリ

  • SNSによる情報発信・顧客との交流

  • 問い合わせ時の対応

  • 商品のお試しや購入・利用

顧客体験は顧客本人だけでなく、顧客の家族に対しての提供も有効です。

たとえその場で購入に至らなくても、良質な顧客体験の積み重ねはブランドの情緒的価値を高め、将来における商品評価につながります。

ブランドストーリーを発信し、認知を広げる

ブランドストーリーとは、商品の情緒的価値を高めるために下記の内容をストーリー仕立てで顧客に発信することです。

  • 商品エピソード(開発秘話・裏話など)

  • 商品が目指すもの

  • 商品の価値を裏付けるエビデンス(客観的なデータ・受賞歴・監修者など)

  • 購入者の口コミ

  • 社会貢献の取り組み(SDGsへの配慮・寄付など)

顧客が「この商品はこういう想いで作られた」等のブランドストーリーに共感すれば、商品に思い入れが生じます。結果として競合他社との差別化につながるのです。

昨今、ブランドストーリーに共感して商品を購入する顧客も増えています。

商品のターゲット層を分析し、どのような切り口でブランドストーリーを伝えるべきか検討する必要があるでしょう。

社会貢献の取り組みをアピールするなら「エシカルマーケティング」、社会的な存在意義を社内外にアピールするなら「パーパスブランディング」もおすすめです。

当サイトの別記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

大手企業が取り組むエシカルマーケティングとは?事例5選

大手企業がパーパスブランディングに取り組む理由とは?事例3選

商品ブランディングの効果

商品ブランディングの効果は、下記の通りです。

商品に付加価値が付き、競合との差別化ができる

商品ブランディングにより商品に付加価値が付けば、競合との差別化が可能です。付加価値を認められた商品は、他社よりも高い価格設定でも顧客に購入を検討してもらえます。

「デザインがおしゃれで魅力的」「使い勝手がいい」「環境に配慮した商品」など、他社にはない付加価値をアピールすることで、価格以外の面で自社の商品・サービスを選ばれやすくするわけです。

商品ブランディングによって独自の強みを伝えられれば、価格競争を避けられ、利益率を向上できるでしょう。

ファン・リピーターが増える

商品ブランディングに成功すれば、商品・サービスの購入者に占めるファン・リピーターの割合が大きくなります。

ファン・リピーターが増えることで、下記の結果が期待できます。

  • 継続購入により安定した売上が見込める

  • 口コミが広がることで新規顧客の開拓になる

  • 新規顧客のために使っていた宣伝・キャンペーンの経費を次の施策・商品開発に回せる

満足度の高い購入体験をした顧客は、企業に対しての信頼や思い入れを高め、ファン・リピーターとなります。ブランドの価値を理解し周りに広めるファンが増えれば、瞬発的な売上だけでなく、持続的な売上・成長も期待できるのです。

自社ブランドのファンを増やすマーケティング「ファンマーケティング」について詳しく知りたい場合は、当サイトの別記事も参考にしてください。

ファンマーケティングの成功事例7選|企業が選ぶ有効な施策とは?

商品・サービスに対する社内の意識が統一される

商品ブランディングの実施は、顧客だけでなく社内にも良い影響をもたらします。

具体的には、商品・サービスに対する社内意識が統一され、ブランドイメージをより意識した商品開発・提案が可能になることです。

社内への商品ブランディングの浸透は、的外れな施策によるイメージ崩れを防ぎ、ブランド力の持続を容易にします。ブランド力の維持は顧客向けの商品ブランディングにつながり、商品の購入や利用率の向上が見込めるでしょう。

認知向上・ブランドイメージ向上・第一想起獲得

商品ブランディングを行うことで、商品の認知・ブランドイメージが向上し、「〇〇といえばこの商品」といった第一想起も獲得できます。

顧客が手に取るのは、「知っているだけの商品」より「お気に入りの商品」「人気のある商品」であることは、想像できるのではないでしょうか。

商品ブランディングによる認知・ブランドイメージの向上は、顧客に「愛される、選ばれる商品・ブランド」づくりにもつながるのです。

ブランド認知度を上げる方法・第一想起の獲得方法は、当サイトの別の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。 

認知度向上の事例5選|ブランド認知拡大に効果的なプロモーション戦略とは?

マーケ担当必見!大手メーカーが実践する第一想起の獲得方法とは?

商品ブランディングの流れとポイント

商品ブランディングの流れとポイントは下記の通りです。

市場調査・環境分析を入念に行う

商品ブランディングの構築で最初に行うことは、「市場調査と環境分析」です。対象商品の現状を正しく客観的に把握するために、入念な調査と分析を行いましょう。

調査すべき内容の代表例をご紹介します。

  • 市場でのポジション

  • 競合と比較した商品の強み・弱み

  • 顧客ニーズ

  • ユーザーとのコミュニケーション状況

  • 実際のユーザーボイス

効果的な商品ブランディングには、顧客ニーズを的確につかむ必要があります。可能な限り生の声・具体的な事例も集められると良いでしょう。

集めたデータはSWOT分析・3C分析・PEST分析・5フォース分析等のフレームワークを使い、分析を行います。

目標(ゴール)を設定する

次は、先ほどの調査結果をもとに、目指したいブランドイメージが顧客に受け入れられるのか・どのような商品が良いのかなどを検討し、目標(ゴール)となるブランド像を設定します。

設定する目標の例は、下記の通りです。

  • ブランドが掲げるイメージ

  • ブランドが伝えたいメッセージ・想い

  • 目標売上

  • 目標販売数

  • 市場シェア

  • リピート数

設定する目標には、ブランドイメージやメッセージなどの「概念」に加えて、売上や目標シェアなどの「数値目標」も設定します。

ブランディング戦略の決定と実施

次は商品ブランディングを進めるための具体的な戦略・デザイン等を決定します。

たとえば、下記のような戦略・デザインが必要です。

  • 販売戦略(販売ルート・販売方法など)

  • O2O戦略(Online to Offline戦略:オンライン上のSNSユーザーをオフラインである商品に誘導する戦略施策)

  • プロモーション戦略(プロモーション方法・宣伝メディアなど)

  • ロゴ・パッケージデザイン・キャッチコピーなど

戦略の決定後は、目標とするブランド像とズレがないことを確認しながら施策を実施します。

成果を検証し、ブランドを育成する

実績と数値目標の比較を行い、実施したブランディング戦略の成果を検証します。

実施した戦略が目標を達成した場合、ブランドの更なる成長に必要な要素を分析し、新たな戦略を立てて実行します。また、戦略が目標を達成できずに改善の必要がある場合も、今回の成果をもとに再検討し、戦略・施策を変更しましょう。

顧客のニーズや競合他社の状況がブランディング戦略選定時より変わるのはよくあることです。目標の達成・非達成どちらのケースにおいても、定期的に成果を検証しブランド育成につなげることが大切です。

商品ブランディングの注意点

商品ブランディングで注意したいポイントも合わせてご紹介します。

ブランドイメージを低下させるリスクもある

商品ブランディングから外れた施策を行うと、ブランドイメージを低下させるリスクがあります。

顧客に飽きられないためには新しい施策の取り入れが必要です。

しかし、商品ブランディングに合わない施策は逆効果になる可能性もあるのです。

新たな施策や商品、戦略の投入時は、ブランディング戦略にそったものであるかを必ず確認する必要があります。

注目が集まっても購入につながらないケースもある

商品の認知度を上げるためにインパクトを重視しすぎると、購入につながらないケースもあります。

ブランドイメージに合わない場合、注目を集めても既存顧客の購買・利用意欲を減退させ、ブランド力を低下させる可能性もあるため注意が必要です。

顧客が求めるブランド像を常に念頭に置き、ブランディング戦略や施策を決めましょう。

時代に合わせて見直す

時代によって顧客ニーズや市場環境は変化します。

長く愛されるブランドであり続けるには、ブランディング戦略を継続して見直し、時代に合わせた内容にアップデートする必要があります。

ブランディング戦略は大切にするべきものですが、時代やニーズの変化があった場合は柔軟な発想によるリブランディングも有効です。

商品ブランディングの成功事例6選

企業が取り扱う商品・サービスにより、好ましい商品ブランディングの方向性は異なります。ここからは、下記6社の商品ブランディングの成功事例を紹介します。

  • 安全に飲めるおいしい水「サントリー天然水」

  • みんなに親しまれるおせんべい「三幸製菓ぱりんこ」

  • 手ごろな価格の安心品質「セザンヌ化粧品」

  • シンプルでスタイリッシュかつ高品質「iPhone」

  • 料理をおいしくする鍋「バーミキュラ」

  • 旅は魔法「星野リゾート」

事例1|安全に飲めるおいしい水「サントリー天然水」

ひとつ目に紹介するのは、サントリーのナチュラルミネラルウォーター「サントリー天然水」です。

サントリーは「水と生きる会社」というキャッチコピーを掲げ、「環境保護に力を入れている企業」というブランディングを行っています。安全な水をこれからも守るために、サントリー天然水工場の水源エリアに「天然水の森」を設定し、豊かな森づくりを行っています。

「環境に配慮し、安全に飲めるおいしい水」という商品ブランディングの良い例といえるでしょう。

事例2|みんなに親しまれるおせんべい「三幸製菓ぱりんこ」

「ぱりんこ」は、「雪の宿」「新潟仕込み」などのおせんべいでも知られる三幸製菓の主力商品です。小さな子どもにも食べやすいくちどけの良さやシンプルさが、長く愛されています。

三幸製菓はぱりんこを子どもに愛される商品へ育てるために、ぱりんこの小袋オリジナルキャラクター「ぱるん」「りるん」をあしらっています。

また、ぱりんこの製造工場を小学校の社会科見学向け工場見学施設として公開。社会的な認知度の向上も図っています。

事例3|手ごろな価格の安心品質「セザンヌ化粧品」

セザンヌ化粧品は「ずっと安心、ずっとキレイ」をブランドコンセプトに掲げる、低価格・高品質な化粧品ブランドです。

セザンヌ化粧品は特定の商品に強いブランディングをしているわけではありませんが、「低価格ながらも、シンプルで質の高い化粧品」という商品ブランディングに成功しています。

低価格の化粧品は若年層のみがターゲットになりがちですが、化粧水や乳液、リンクルケアクリームなども取り揃え、幅広い世代の顧客に受け入れられています。

事例4|シンプルでスタイリッシュかつ高品質「iPhone」

Apple社は、iPhoneを始めとするさまざまな電子機器において「シンプル」「スタイリッシュ」「高品質」などの一貫した印象を顧客に印象付けており、商品ブランディングの成功例として良く知られています。

「価格は高いけれど、一度使ったら他のものに戻れない」「選択肢が多いと選ぶのが面倒。予算に合わせて選べばいいのでラク」と、Apple製品を使い続ける顧客は珍しくありません。

事例5|料理をおいしくする鍋「バーミキュラ」

バーミキュラは、愛知県名古屋市の老舗鋳造メーカー「愛知ドビー」による鋳物ホーロー鍋です。

「素材本来の味を引き出す」というコンセプトを守るために、バーミキュラは専属シェフを採用。アプリや公式サイトでは、製品の特長を最大限に引き出すオリジナルレシピを発表しています。

職人による鍋の修理も行い、通常の鍋とは一線を画す商品に育てています。

事例6|旅は魔法「星野リゾート」

星野リゾートは、「一度は泊まってみたいリゾート」「また利用したいリゾート」として、多くの人に高い評価を受けています。

星野リゾートの各施設は、独創的なテーマを持つ「星のや」、上質な温泉旅館「界」など、それぞれ異なるコンセプトで運営されています。同じコンセプトの施設も「海とともに暮らす」「谷の集落」など、テーマはそれぞれ。

「どの施設を利用しても楽しくて快適な旅になる」という商品ブランディングに成功しています。

まとめ

商品ブランディングは、自社製品・サービスの独自性や価値を顧客にわかりやすくアピールし、ブランドのイメージ・認知を高めることです。商品ブランディングの成功には、顧客とサービスの接点を増やし、顧客体験・ブランド体験を積み重ねることが欠かせません。

SNSでの交流・大規模な販売プロモーションなども良いのですが、子どものいる家庭に対しては、弊社が提供する「ごっこランド」の導入がおすすめです。

ごっこランドは、飲食店や食品メーカー・化粧品メーカー・製薬会社等70社以上の大手企業様にご利用いただいている子ども向けゲームアプリです。

ごっこランドでは各企業様が「パビリオン」という形でアプリ内でゲームを展開し、ゲームによるデジタル疑似体験を通して商品の良さ・強みを自然なかたちで顧客へアピールします。

対象となる顧客は短期的には親、長期的にはゲームを実際にプレイする子どもと2世代にわたります。親子2世代に商品をアピールできるため、長い目で見たブランド構築にも非常に有用です。

なお、商品ブランディングの成功例で紹介した企業様の一部は、ごっこランドを導入されています。

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