SNSでブランディングはできる?成功事例と失敗しないやり方とは
SNSでブランディングはできる?成功事例と失敗しないやり方とは
最終更新:
2025/5/14

「SNSでブランディングを強化したい」
そう考えるマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。とくにブランドの認知度や好感度を高めたい場面では、SNSは手軽かつ効果的な手段に見えます。
しかし、フォロワー数や“いいね”が増えても、ブランドの本質的な価値や共感が届いていない場合、それは一時的な話題で終わってしまうかもしれません。
本記事では、SNSブランディングの成功事例をもとに、よくある失敗パターンや運用の落とし穴を整理します。また、「共感」や「好き」を育てるブランドづくりの視点も解説します。

現代の消費者は、単に製品の機能や価格といった「モノの価値(=機能的価値)」だけで購入を決めるケースは少なくなりました。
技術が進歩し、製品やサービスの性能に大きな差が出にくくなった今、「企業の想いに共感できるか」「どのような価値観を持っているか」などの情緒的な価値が重視されるようになっています。
こうした時代において、企業のSNS運用には以下のような発信姿勢が求められています。
顧客の声に耳を傾け、対話を重ねながら信頼関係を築いていくこと
SNSを通じて、企業やブランドに対する親しみを育むこと
潜在層との接点をつくり、興味を「行動」へと変えるきっかけを与えること
そして、良好な関係性を築いたあとに目指すべきは「このブランドが好き」という気持ちを消費者に持ってもらうことです。
「好き」という感情は、ブランドロイヤルティの向上に直結し、継続的な購買や好意的な口コミの拡散に繋がります。価格や機能ではなく「共感」によって選ばれるブランドは、他社には真似できない独自の価値を築けるでしょう。
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SNSブランディングの価値が認識されるようになり、現在は多くの企業が自社のSNS運用に力を入れています。
しかし、漠然とした投稿を続けるだけでは、十分な効果は得られません。大切なのは「企業の想い」を伝えるなかでユーザーとの自然な接点を生み出し、ブランドの世界観に共感してもらうことです。
ここでは、実際にSNS運用が成果を上げている3つの企業事例をご紹介します。
吉野家は、冷凍牛丼の具を使ったアレンジレシピをSNSで発信し、「#おうち吉野家」というハッシュタグを通じたユーザー参加型のキャンペーンを展開しました。
この取り組みは、家庭での食事という日常のなかに「楽しさ」や「発見」といった体験価値を織り込み、ユーザー自身が楽しみながらブランドと関わる場を提供している点が特徴です。
また、実店舗の利用だけにとどまらず、家庭用冷凍食品を通じて新たな接点を創出したことによっても、ブランドに対する親しみが広がりました。企業発信とユーザー投稿が連動する形で拡散されていった点は、SNSならではの強みといえるでしょう。
進研ゼミは、保護者の悩みや関心事に寄り添うマンガや、家庭学習のヒント、利用者の声などをSNSで発信しています。
これは、子どもの学びをサポートするという体験価値に加え、保護者の共通の悩みに寄り添うことで、「うちもそう!」と思える共感を生みやすいコンテンツ設計となっています。
ターゲットのインサイトを深く理解し、「役に立つ」「共感できる」という体験を提供することで、信頼関係を構築しているよい事例といえるでしょう。
三井住友銀行のInstagramは、お金に関する知識を図解やイラストを多用して分かりやすく解説しています。
税金やお金の仕組みの複雑さから、銀行の公式サイトは難しいイメージを消費者に持たれがちです。しかし、このような情報発信は、「難しそう」「専門的すぎて理解できない」といった先入観を取り払い、「スムーズに理解できた」「知るって楽しい」と感じてもらうポジティブな体験に繋がります。
情報提供を通じて顧客との心理的な距離を縮め、「信頼」と「親近感」という、一見両立が難しい要素を見事に結びつけた事例といえるでしょう。
多くの企業がSNSブランディングに力を入れる一方で、「思ったような効果が出ない」「炎上してしまった」など、期待通りに進まないケースも珍しくありません。
ここからは、よくある失敗やSNSブランディングがうまくいかない例を分かりやすく説明します。
自社のSNS運用に当てはまるものがないか、確認してみてください。
企業のSNS発信にありがちなのが、「お知らせ」や「キャンペーン情報」といった自社の都合を押し出した投稿ばかりになることです。
一方的に発信された情報は、消費者に「広告」と認識され、アカウントが敬遠される原因になりかねません。
SNSは、単なる情報掲示板ではなく、顧客との関係性を育てるコミュニケーションの場です。一方的な発信になっていないかどうか、あらためて見直してみましょう。
SNS運用において、投稿内容や表現のトーン&マナーに一貫性がないと、ブランドとして「何を大切にしているのか」「どんな価値を提供したいのか」が伝わりません。
結果として企業の想いやメッセージが曖昧になり、ブランドへの愛着形成やSNSブランディングは困難になります。
SNSブランディングの成功には、ブランドイメージやメッセージの一貫性が欠かせません。「このSNSでどのような世界観を伝えるのか」を明確にし、発信スタンスを一貫することが大切です。
ブランディングについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
商品ブランディングの成功事例6選|企業が選ぶ有効な手法とは?
「SNSで何を目指すのか」という目的が社内で共有されていないと、施策が迷走しやすくなります。
たとえば、「認知拡大」「販売促進」「ファン作り」などの目標が曖昧だったり担当者によって認識が異なったりすると、発信するメッセージや評価指標(KPI)に一貫性を保てなくなりがちです。その結果、投稿内容の方向性がブレる、PDCAが機能しないなどが生じ、効果的なSNS運用が難しくなります。
また、ユーザーにも運用方向性の迷いが伝わると、ブランドイメージに悪影響を与える可能性も考えられます。
SNSマーケティングにも有用なブランドマーケティングの方法は、以下の記事をぜひ参考にしてください。
【事例】ブランド価値を高める、成功するマーケティング戦略の秘訣とは
SNSにおいて、フォロワー数、いいね数、インプレッション数など、目先の数字のみをKPIとして重視すると、運用方針がブレてしまいがちです。
特に、数字を伸ばすことを目的としてしまうと、注目を集めるための過激な投稿や、ブランドイメージと関係のない企画に走るケースも珍しくありません。
こうした投稿は一時的な話題にのぼるかもしれませんが、「長期的なブランド価値」や「顧客との深い関係構築」には繋がりにくい傾向があります。
顧客との関係性やブランディングの構築には、時間がかかるものです。
SNSブランディングを成功させるには、短期的な数値目標と、本質的・長期的な目的をバランスよく組み合わせるようにしましょう。
SNS担当者がひとりで運用を抱え込んでしまうと、企業全体のブランド方針や他部署の情報と連携がとれず、施策が孤立しやすくなります。
また、担当者はKPIのプレッシャーやネガティブ反応への対応など、心理的な負担も大きくなりがちです。SNSは企業の顔であり、個人ではなくチームで支えるべき重要なチャネルです。
この場合、複数人での運用体制や情報共有・相談のしやすい環境の整備など、社内全体でSNSを支えられるようなサポート体制を構築する必要があります。SNS運用が属人化しないよう、企業として運用体制を整えることが、持続的で強固なブランディングにつながります。
SNSブランディングで成功するには、以下3つの視点を持つことが求められます。
共感される世界観やストーリーを設計する
ユーザーが語りたくなる体験を提供する
SNSだけに依存しないブランド体験を設計する
具体例をまじえて紹介します。ぜひ参考にしてください。
SNS投稿のトーンやビジュアル、語り口などに一貫した世界観が落とし込まれていると、ユーザーは自然に「らしさ」を感じ取るようになります。
たとえば、食品メーカーが「家族が笑顔になれる食卓を届けたい」「食を通じて家族の繋がりを深めてほしい」などと考える場合、以下のような発信が有効です。
団らんの食卓を楽しむ家族の写真
親子で料理をする日常のワンシーン
日々の献立や食育のヒントを添えたレシピ投稿
こうした発信は、単なる商品の紹介を超えて「暮らしに寄り添ってくれる存在」とブランドを感じてもらえるきっかけになります。
このように、明確な世界観をもとにSNSでの接点を設計することが、共感と信頼につながる第一歩です。
ブランドストーリーの力や成功事例については、以下の記事をぜひ参考にしてください。
ブランディングで重要なのは、情報を届けるだけでなく、「体験したくなる」「誰かに伝えたくなる」ようなストーリーを生み出すことです。
特にSNSにおいて、一方的な情報発信だけではユーザーの心は動きません。
「思わず参加したくなるキャンペーン」「投稿が紹介される嬉しさ」「自分の声が企業に届く感覚」などの小さな体験がユーザーの感情に働きかけ、ブランドとの距離を縮めていきます。
たとえば、ユーザーとの関係性構築には、以下のような取り組みが効果的です。
ユーザーが日常のなかで参加しやすいハッシュタグ企画
投稿のシェア・紹介で生まれるブランドとの繋がり
コメントや質問に企業がリアルタイムで答えるライブ配信
投稿に込められたストーリーをユーザー自身が「語れる」仕掛け
こうした「誰かに話したくなる」「人に勧めたくなる」体験が、SNS上でのブランド拡散やファン形成に繋がります。
「共有したくなる体験」を設計し、ユーザーとの関係性をより深めていきましょう。
SNSはブランドと顧客をつなぐ強力なチャネルですが、それだけでブランドの魅力をすべて伝えきるのは難しいのが現実です。
ブランドとの関係は、SNSの投稿だけでなく、Webサイト、店舗、商品の使用感、カスタマーサポートなど、あらゆる接点(タッチポイント)の積み重ねでつくられていきます。
ブランドが届けたい価値は、SNSだけでは完結しません。
リアルな接点を含めた体験全体をどう設計するかが、ブランドの価値を長く伝えていくうえで欠かせない視点といえるでしょう。
ブランド体験については、以下の記事をぜひ参考にしてください。
【事例あり】成功企業に学ぶ!顧客体験を向上させる次世代の施策とは?
SNSによる発信は、現代におけるブランドコミュニケーションの要です。
ユーザーと気軽につながれる点や、即時性の高い情報共有が可能な点は、他のチャネルにはない大きな魅力といえるでしょう。
しかし、SNSは情報の流れが速く、記憶に残りにくいという難点もあります。
また、表現のわずかな違いや意図の伝わり方によって、「炎上」といった予期しないリスクを伴う場合も少なくありません。
こうした背景から、SNSと並行して「より深く心に響く」「長期的なファン形成につながる」ブランディング手法にも注目が集まっています。
特に、ユーザーの記憶や感情に強く残る「体験価値」の重要性が、あらためて見直されています。
SNSは、ブランドとユーザーの出会いのきっかけとして非常に強力なツールです。
ただし、「投稿を見たこと」と「そのブランドを好き」と感じることの間には、もう一段階の体験が必要になるケースが少なくありません。
心理学的にも、人は文章や画像などの情報より自らが体験した出来事の方が、より鮮明に記憶に残るとされています。
特にブランドへの好意や信頼を強く後押しするのは、楽しかった思い出、感動した瞬間などのポジティブな体験です。また、幼少期の体験は、その後の価値観やブランド選好に長く影響を与えると言われています。
SNSで興味を引くだけで終わらせず、「記憶に残る体験」をどう提供するかが、これからのブランディングの鍵となるでしょう。

ファミリー層にアプローチするうえで、子どもを起点とした体験は非常に高い効果を発揮します。子どもが夢中になる体験は、プラスの感情が家庭内で自然に共有され、家族全体へとポジティブな印象を広げます。こうしたポジティブな体験の広がりを生む新しい仕組みが、「ごっこランド」です。
累計750万ダウンロード、TVCMなどのマス広告よりも高いエンゲージメントを誇るコンテンツです。
ごっこランドは、子どもたちが楽しく体験できるコンテンツを通じて、SNSとは異なるアプローチでブランドへのポジティブな接点を創出します。
子どもの純粋な「楽しい!」「またやりたい!」という声が、家庭内の会話を通じて親にも伝わり、押し付けのない自然な形でブランドの好感度を高めていくのです。
また、従来の広告のような「売り込まれている」感覚がなく、子どもが主体となって楽しむことで、ブランドの世界観やメッセージに無理なく触れてもらえるのもごっこランドの特徴です。
さらに、ごっこランドはただ楽しいだけではありません。
製品やサービスの背景にある企業の想いや価値観、社会的な取り組みを体験を通じて届けられる工夫も盛り込まれています。子どもにも伝わる言葉やストーリーを通じて、ブランドへの理解や共感を深め、長期的なファンづくりに繋げられます。
より深く、記憶に残る体験型アプローチとしてごっこランドを活用することは、これからのブランディングにおいて非常に有効な選択肢となるでしょう。

2024年に創業50周年を迎え、ビジネスから観光まで、幅広いニーズに応えるホテルを運営するルートインホテルズ。
これまでビジネス利用が大半を占めていたなかで、ファミリー層に「ルートインに泊まってみたい」「また泊まりたい」と感じてもらえる体験を提供するために、同社はごっこランドを導入しています。
同社がごっこランドに出店しているパビリオン(知育ゲーム)は、「ルートインホテルズのホテルのおしごと」といい、子どもがホテルの仕事を体験できるものです。ベッドメイク、朝食準備、フロント対応、駐車場管理の4つの業務をゲーム化し、楽しく学べるコンテンツとして提供しています。
ゲームに登場している公式キャラクター「ルートン」の認知も広まっており、長期休暇のファミリー層の利用も増加しています。
立地や価格といった条件で選ばれやすいホテル業界において、「体験」を通じてファン化を促進する、差別化の好事例と言えるでしょう。
導入事例:創業50周年のルートインホテルズが重視する「継続的な顧客体験」とは?【導入事例】
SNSは、現代のマーケティングにおいて有効な手法のひとつです。
ただし、効果を最大化して顧客との深い関係を築くには、SNSの特性と限界を理解し、戦略的に活用することが欠かせません。
そこで今、見直されているのが「体験」の力です。
商品やサービスの情報だけでなく、心に残る「ブランド体験」をどう設計できるかが、長期的なファンづくりの鍵を握っています。特にファミリー層へのアプローチでは、子どもを起点とした「家族全体で共感が広がる仕組み」が効果を発揮します。このニーズに応える体験型ブランディングツールが「ごっこランド」です。
ごっこランド導入の主なメリットは、以下のとおりです。
子どもから親へ共感が伝わる仕組みで、家庭全体にブランド好意を広げられる
「売り込み感」のない自然なブランド体験を通じて、SNSが届きづらい層にアプローチできる
企業のストーリーや理念を「体験」を通じて伝えることで、表面的な認知を超えたファン化が可能になる
ごっこランドをSNSと組み合わせて活用することで、「関心を引く」だけでなく「記憶に残る」ブランディングが実現できます。
ファミリー層との中長期的な関係づくりを目指す企業にとって、ごっこランドは効果的かつ実用的な選択肢です。
ごっこランドの出店効果については、以下のアンケート結果が得られています。
(※算出方法:ごっこランドのアプリ内で、利用者に対し出店前と出店1年後にアンケート調査を実施。複数企業の調査結果の平均を算出。)
認知度:17%上昇
第一想起率:40%上昇
好感度:22%上昇
SNSだけに頼らず、「体験」を軸としたブランディングを加えることで、ブランドはより深く顧客の心に残る存在になります。
以下に資料を用意しております。ファミリー層との繋がりを強化したいとお考えの企業さまは、ぜひごっこランドの導入をご検討ください。
ごっこランドについて
国内850万以上のファミリーが利用する社会体験アプリ「ごっこランド」。
実在する企業のお仕事体験などのコンテンツを通じ、インタラクティブに遊びながら社会のしくみを学べる国内最大級の知育アプリです。
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